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ID 9651
登録日 2009年 3月31日
タイトル
タイトル
車椅子用木製ひじ掛け:心和む、おしゃれ 板橋の舟木さんオリジナル 
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新聞名
新聞名 毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20090331ddlk13040359000c.html
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元urltop:
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写真:
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木製ひじ掛けにレリーフ 「外出が楽しくなる」と好評  車椅子にオリジナルのひじ掛けを付けてみませんか--。板橋区でカフェを営む、舟木洋輔さん(68)がデザインした、車椅子用木製ひじ掛けが好評だ。体が不自由でも、心が和むちょっとしたおしゃれ。舟木さんは「 使っている人が誇らしげに感じてくれればうれしい」と話している。
 舟木さんは、同区蓮沼で30年ほど前から「カフェテラスF」を経営している。
 福井県で育ち、金沢美術工芸大でデザインを専攻。卒業後に宣伝会社に就職してデザイナーとして活躍した。34歳で独立し、六本木に事務所を構えて商業イラストを手がけたが、「学生時代からの夢だった喫茶店を 作りたい」と思い立ち、イラストレーターの道から転進した。
 店内を南欧風の雰囲気にするなど「これも私の作品」というほどこだわった店作りをし、経営は軌道に乗った。自らも店に立つようになった。
 10年ほど前、店の近くにある病院に通う80代の女性が店に来た。車椅子を使っていたが、舟木さんは話すうちに「心が弾むような飾りを車椅子につけたらどうだろう」と考えた。車なら自らの好きな色やオプションを選 べるのに、車椅子にはそれがない。デザイナー、イラストレーターとしての気持ちがよみがえった。
 木目のはっきりした白木を使い、黄色やピンク、オレンジといった暖色でチューリップやキクの花を描いた。触っても分かるようにと、削りこんでレリーフ様のひじ掛けを作り始めた。店を終えてからの夜の製作で、1カ月 ほどかかって完成。自ら福祉用具専門相談員の資格も取得した。
 女性は行く先々で「すてきなひじ掛けですね」「どこで売っているのですか」と声をかけられ、「今まで以上に出かけることが楽しくなった」と喜んでいた。
 それ以降、舟木さんは三つの車椅子のひじ掛けを製作。いずれも実費のみの木のぬくもりに満ちたオリジナルのひじ掛けだ。
 舟木さんは「車椅子を使うたびに楽しい気持ちになってもらえたらいいと思っています」と話す。今後も希望があれば相談を受けて、製作するつもりだ。
 問い合わせは舟木さん(090・4396・3904)へ。
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