ID 9325
登録日 2008年 11月10日
タイトル
タイトル
植物の茎からバイオディーゼル燃料によく似た炭化水素を作り出す菌が見つかる
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新聞名
新聞名
スラッシュドット・ジャパン
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元URL.
http://slashdot.jp/science/08/11/10/0241228.shtml
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元urltop:
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写真:
hhh
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植物の茎などと言ったセルロースから、ディーゼル燃料に非常によく似た炭化水素混合物を作り出す菌がモンタナ州立大学のGary
Strobel教授率いる研究チームによって発見された。この菌はパタゴニアの熱帯雨林の樹木に内生する菌で、論文がMicrobiologyで発表された(論文要旨、本家記事より)。
バイオ燃料はサトウキビやトウモロコシの穂などを発酵・蒸留してエタノールを作り出すが、この方法では元の植物の大部分が無駄になってしまう。セルロースを原料として燃料を作り出せれば効率的かつ安価であるは
ずだが、生成過程で大きなエネルギーを要したり技術的に難しいとされてきた。
Strobel教授が発見した菌(Gliocladium
roseum)は樹木の幹や草の葉、植物の茎などのセルロースに生息でき、セルロースの分解と液体燃料の合成の両方を行えるという非常に画期的な性質をもっている。しかしG.roseumの代替燃料源としての可能性や経
済効率などに関しては論文でも触れられておらず、研究チームも工業生産からはまだほど遠いことは認めているそうだ。
菌の遺伝子や酵素などに炭化水素生成の鍵が眠るかもしれないとして、現在エール大学の分子生物学者のもとゲノム分析が進められている。
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