ID 8818
登録日 2008年 9月10日
タイトル
枯死の危機、ケヤキ救え 小松・那谷寺 樹木医3人が治療へ
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新聞名
富山新聞
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元URL.
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20080903103.htm
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元urltop:
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写真:
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小松市の那谷寺で、推定樹齢四百年のケヤキが枯死の危機に瀕している。山門の横にあるケヤキは、境内にあるケヤキの中でも最も大きく、往来する人々や地域をこれまで見守り続けてきた寺の「シンボル」
。倒木の恐れもあることから、県内の樹木医三人が治療に乗り出し、古木を後世に伝える。
ケヤキは高さ約二十六メートル、幹回り三・六二メートル。山門と庫裏の間にあり、そばには、ケヤキが自生したころ、那谷寺再興に尽くした加賀藩三代藩主前田利常が寄進したスギの木が植えられている。
木崎馨山住職によると、ケヤキは二年ほど前から急に樹勢が衰え、上部の葉がなくなり、枯れ枝も目立つようになった。このため、昨年末には枝分かれしていた二本の幹のうち一本を伐採した。
樹木医の西山義春さん(加賀市)が診断したところ、根元の周囲の土が硬く、一部がアスファルトに覆われているため、木に酸素が行き届かないことが原因と判明した。樹皮にはコフキタケが生え、幹や芯が腐っているこ
とも分かった。
ケヤキの診断は西山さんのほか、立花武志さん(能美市)、長谷川義法さん(金沢市)の樹木医三人で進めており、今月中旬ごろから根に酸素を注入したり、腐食を抑える治療を施す。
西山さんは「木には歴史があり、学ぶことも多く、勢いを回復させたい」と語り、木崎住職は「親しみのあるケヤキを何とか助けたい」と話している。
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