ID　7850

登録日　2008年 6月　1日

タイトル

余部駅の桜 伐採やめ移植へ 住民らの思い届く

新聞名

日本海新聞

元URL.

http://www.nnn.co.jp/news/080601/20080601010.html

元urltop:

写真:

　

鉄橋架け替え工事に伴い伐採される予定だったＪＲ山陰本線余部駅（兵庫県香美町香住区余部）の五本の桜が、場所を移して残されることになった。桜が切られるのを惜しむ住民や全国の鉄道ファンの思い がＪＲに届いた形。三十一日、関係者がホーム南側の桜四本を別の場所に仮移植した。工事終了後に植える場所を決めるという。
ソメイヨシノを移植する関係者＝３１日、香美町香住区余部 　余部駅の桜は、鉄橋と日本海を背景に咲き誇る姿が美しく、絶好の被写体としてアマチュアカメラマンの人気を集めていた。ＪＲ西日本福知山支社によると、地元住民や全国の鉄道ファンから保存を求める要望が多く寄 せられたため、伐採計画を急きょ見直したという。
　三十一日には、地元住民やＪＲ西日本の職員、工事関係者ら約二十人が出て、樹齢十年余りのソメイヨシノ四本を根ごと掘り返し、工事区域外となる駅ホームの待合室近くに植え替えた。駅の東側斜面にあるヤマザクラ 一本も近く移すという。
　ソメイヨシノを植樹した近くの山西岸夫さん（85）は「植え替えて残ることになり、うれしい。これからも花を咲かせ続けてほしい」と喜んでいた。
　桜の最終的な移植場所は、県や香美町、ＪＲ西日本が協議して決めるという。