ID　7512

登録日　2008年 5月　6日

タイトル

２００８年、宇宙の旅へ 円山公園シダレザクラ種子

新聞名

京都新聞

元URL.

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008050600022&genre=G1&area=K00

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写真:

　

京の桜を代表する円山公園（京都市東山区）のシダレザクラの種が宇宙の旅に飛び立つ。市内の子どもたちが桜守の佐野藤右衛門さん(80)＝右京区＝の指導で採取した種を、１０月末にスペースシャトルに 載せて米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）から打ち上げる。国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」で半年ほど保管され、帰還後に採取した子どもが育てる。 　きぼうの運用などを手掛ける民間会社「有人宇宙システム」（東京）が計画した。円山公園のシダレザクラのほか、岐阜県本巣市の「淡墨（うすずみ）桜」など全国１０カ所の桜から種を集める。ほかに、ユリやスミレといっ た日本を代表する花の種も積む。 　担当する学校は京都市教委が現在、選定中。子どもたちは５月末ごろに佐野さんの指導で１００－２００粒の種を採取する。きぼう内に種が保管されている間には、宇宙飛行士の若田光一さんがこの計画に参加した子ど もらに向けたビデオメッセージを送信する。 　来年４月に若田飛行士と共に帰還した種の多くは、佐野さんが所有する畑に子どもたちによって植えられる。一部は研究用として京都府立植物園（左京区）などに譲られ、無重力が植物に与える影響を調べる。うまく育 てば１０年後に地球を何周もした桜が花を咲かせることになる。 　佐野さんは「夢があふれる計画。自然ではありえない変化がどうなのか不安もあるが、宇宙時代に向けた先駆けの企画として協力したい」と話す。