ID　7329

登録日　2008年 4月22日

タイトル

立派な花姿 再び見せて

新聞名

京都新聞

元URL.

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008042200095&genre=J1&area=K20

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写真:

　

井手町井手の地蔵院は、府の天然記念物に指定されているシダレザクラの延命治療に取り組んでいる。樹木医による根本的な治療を施すことで、かつてのようにあでやかな花姿を取り戻してくれるよう、期 待している。 　同院のシダレザクラは、樹齢約２７０年の古木で、花の季節には、多くの観光客が見学に訪れる。 　１９９２年に一度、治療を施したが、近年枝が枯れたり、幹にコケが付着するなど傷みが目立ってきた。サクラの生えている場所が石垣の端で根が張りづらく、酸素や養分を吸収しにくいという難点もあるという。 　このため、同院は２００７年度、同町教委を通じて申請した府や町の補助金など約１４０万円をかけて、酸素管埋設による土壌改良、コケの除去、枯れた枝の切除など樹木医による治療を行った。 　今春は、枝の切除によって花の量が例年より少なくなったが、本年度以降も経過を観察しながら、長期的に治療を続ける。 　同院は「数年後には治療の効果が表れて、昔のように立派な花を咲かせてほしい」と話している。