ID 7327
登録日 2008年 4月22日
タイトル
登米の森、癒やし認定/セラピー基地に
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000000804210010
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元urltop:
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写真:
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心身の健康増進に森林浴の効果があるとして国や医学者らが認定する「森林セラピー基地」に、登米市東部に広がる「登米ふれあいの森」が県内で初めて選定された。長年かけて森を育ててきた地元は、林
業と農業をタイアップさせて環境保全につなげ、医療や教育、観光の基地に発展させたいと計画を練っている。
この森は、南三陸町と境を接する同市登米町の森林計112ヘクタール。キャンプ場や宿泊施設がある5ヘクタールの森林公園を中心に、松やナラなどの雑木林55ヘクタールからなる環境保全林、登米町森林組合が
杉のほかケヤキやカツラの大木を育てている百年の森8ヘクタールなどからなる。いずれも整備が行き届いており、延長4キロ、8本の遊歩道が巡る。
森林セラピー基地は、05年から森林浴の効果ある場として、社団法人国土緑化推進機構を中心に国が協力して認定を始めた。澄んだ空気やフィトンチッド(樹木の成分)が癒やし効果をもつことは以前から実証されて
おり、森林医学が学会認定されている。
森林組合と市は昨年、「ふれあいの森」の基地認定を申請。医師で登山家の今井通子氏や、大井玄・東大医学部名誉教授、文筆家の阿川佐和子氏ら8人の委員が現地を訪れるなどして審査。4日に認定が決まった。これ
までセラピー基地に選ばれたのは全国で31カ所あるが、県内では初めてだという。
現地は来年度、三陸道が近くの国道398号に接続する予定で、県内外からの交通の便が向上する。同森林組合で森林セラピーを担当する竹中雅治さんは「市と共同で遊歩道休憩所や宿泊施設などを整備し、大いに
利用してもらいたい」と喜ぶ。今後、各分野の知恵を集めるために、セラピー推進委員会を立ち上げる予定だという。
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