ID　6549

登録日　2008年 3月　1日

タイトル

早咲きの桜 今春見納め／中区の海岸通団地

新聞名

神奈川新聞

元URL.

http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiiifeb0802869/

元urltop:

写真:

　

横浜市中区海岸通の海岸通団地内で、「早咲き」の桜として親しまれてきたソメイヨシノの老木が伐採されることになった。周辺地区の再開発に伴う区画道路整備のためで、住民からは名物桜との別れを惜しむ 声が相次いでいる。
　今春限りで見納めとなるこの木は、昭和三十年代に建てられた同団地の敷地内にある四本のソメイヨシノのうちの一本。樹齢ははっきりしないが、団地の供用が始まったころにはあったという。
　毎年、通常のソメイヨシノに比べて一週間ほど早く開花し、春を待ちわびる花好きの人や、周辺住民の間では、市内でも早咲きの”トップランナー”として知られていた。毎春、満開時には横浜ランドマークタワーを背景 に花見を楽しむ人でにぎわっている。
　団地を管理するＵＲ都市機構によると、団地は北仲通北地区の再開発に伴い高層化される。再開発に向けて整備予定の区画道路が団地敷地内のちょうど桜の木のある場所を通ることから、桜の移植が検討されてきた 。
　しかし、早咲きの桜は数メートル離れた別の桜と根同士が地中で複雑に絡み合っていて両方の移植は難しい上、樹木医の診断で早咲きの方が病気に侵されて移植に適さないことも判明。結局、団地内の他の場所への 植え替えは断念せざるを得なかった。