ID 6287
登録日 2008年 2月11日
タイトル
「700歳おけやき様」伐採 白馬寺
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/news/20080210-OYT8T00588.htm
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元urltop:
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写真:
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東吉野村滝野の白馬寺境内で10日、<おけやき様>として長年あがめられてきた推定樹齢650~700年の大ケヤキ(高さ約32メートル)の伐採作業が行われ、別れを惜しむ大勢の村人たちに見守られな
がら、地域のシンボルがその長寿に終止符を打った。
大ケヤキは室町時代に植えられたもので、幹回りは最大6・6メートルもあり、その雄大さから村が一時は天然記念物に指定していたほど。約10年前から樹勢が急激に衰え、地元の人たちが樹木薬を塗ったりして手当し
たが回復せず、強風で倒れる恐れがあるためやむなく伐採を決めた。
伐採に先立つおはらいや工事の安全祈願などは既に終えており、この日は三重県の伐採業者がクレーン2台を使い、総重量が50~60トンあるとみられる巨木を最上部から数メートル間隔で切断していった。
伐採後は、跡地に大ケヤキの種子から芽生えた若木の二世を植樹し、村人が新たなシンボルとして守り育てる。最後の雄姿を見ておこうと訪れた同村平野の木材業西出敬さん(71)は「子供のころから親しんできた大
木なので、寂しい限り」とうなだれていた。
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