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ID 6233
登録日 2008年 2月 6日
タイトル
記念樹とは知らずソメイヨシノ伐採/箱根仙石原小
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新聞名
神奈川新聞
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元URL.
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiiifeb0802160/
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元urltop:
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写真:
 
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箱根町仙石原の町立仙石原小学校(中村茂校長、百九十一人)で、五十二年前の開校時に記念植樹された三本の桜を、マンション建設業者が切ってしまった。開校当時を知る卒業生たちの怒りの声が役場に 届き、伐採を許可した町側は「記念樹とは知らなかった」と反省しきり。だが、同校教員、周辺住民で桜のいわれを知る人はほとんどいない。半世紀の歳月で存在が薄れてしまい、あえない最期となった。
 箱根町は一九五六年九月に二町三村が合併。翌十月に現町立仙石原小が開校した。同校の二期卒業生の窪澤吉幸さん(62)によると、この記念として同校入り口の町有地に六本のソメイヨシノが植えられた。うち三本は 枯れたといい、残り三本(最大で幹直径約四十センチ)は毎春花を咲かせていた。
 だが、桜に隣接する私有地にマンション建設が計画され、町は昨秋、事業者側から「町民説明会で路面が凍結したり、出入りする車の視界を遮ったりしないよう切って、と要望が出た」と報告された。町は「私有地に枝が はみ出たり管理上の支障があるならば」と枝打ちを想定して切ることを承諾したという。
 事業者側は今年一月中旬、三本すべてを根元付近から伐採した。
 これに驚いたのは卒業生たち。即日、町に電話した。このとき、町担当者は開校記念樹だったと初めて知ったといい、「非常に残念なことで卒業生の気持ちは計り知れない」と慌てている。
 仙石原地区自治会連合会長を務める窪澤さんのもとには、町民から二十件近くの抗議の電話があった。窪澤さんは「わたしたちが小学生だったころは、当番制で子供たちが水やりをしていた」と懐かしみ、「切るなんて とんでもない」と憤る。
 だが、いわれを示すプレートなどはなく、今では当の仙石原小の教員の間でさえも記念樹と知る人はいなかった。
 同校近くに住む女性(40)は「言われてみれば桜があったような…」と存在自体がおぼろげで、近くの仙石原幼児学園の女性保育士も「この辺りは自然がたくさんあるから」と特に桜を気に留めていなかった。
 町は「造園業者の指導を受けながら、代替の植樹などを考える。卒業生の方たちに納得してもらえるよう対応を検討したい」と話している。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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