ID 6145
登録日 2008年 1月29日
タイトル
「なり木」満開 川井で豊作願い
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新聞名
岩手日報
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元URL.
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080129_P
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元urltop:
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写真:
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川井村小国の農業湯沢孝さん(79)は、今年も伝統の「なり木」を自宅敷地内に立て、豊作や無病息災を祈っている。なり木はかつて村内の各集落に受け継がれていた風習だが、今では見られなくなった。貴
重な伝統を守り続けている湯沢さんは「健康な限り続けていきたい」と思い描く。湯沢さんのなり木は若いクリの木2本に、クルミの木の外側を花の形に削った「削り花」と、ドロノキを薄く削って3枚張り合わせた「カナガラ
花」を多数取り付けた。 たくさんの花を取り付けた分、多くの実がなるように-と豊作の願いを込めた。すべて湯沢さんの手作りで、31日まで飾る予定だ。クルミの木を削った>薄く削ったドロノキを3枚重ねた
「カナガラ花」湯沢さんは70歳をすぎてから、祖父がなり木を飾っていたのを思い出し、再現を始めた。湯沢さんによると、なり木は1940年ごろまで村内の各集落で数軒ずつ飾る家があったが、今では見られなくなった
という。
湯沢さんは「昔のことを伝えるのは、わたしたちの年代でなければできない」と古き習わしを守り、妻のヨネさん(78)は「器用に作って元気にやっているので、頑張ってほしい」とエールを送っている。湯沢さん宅は小
国小近くの国道340号沿いにあり、道路からでも見ることができる
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