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策へ本腰
新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20080124/CK2008012402081800.html
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元urltop:
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写真:
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鈴鹿市庄野町の川俣神社境内にある県天然記念物のスダジイの樹勢が、カミキリムシの食害で急激に弱っていることが市の調査で分かった。専門家は「このままだと、枯れてしまう」と指摘。地元からは「貴重
な古木なので、後世に残したい」と本格的な対策を望む声が上がっている。 (酒井直樹)
ブナ科の常緑樹で、樹齢三百年と推定され、高さ約十二メートル、根元の周囲は六メートル余りと県内有数の巨木。東海道五十三次「庄野宿」の旧街道沿いにあり、昔は炒(い)って食べるため、実を拾う人もいた。
市の依頼で樹木医の川崎政治さん(65)=同市庄野東=らが調査。幹や枝の中でシロスジカミキリとミヤマカミキリの幼虫が生息し、木を腐らせる腐朽菌が広がっていることが確認された。衰弱したり、枯れたりした枝も
新たに発見され、診断結果の報告書で「見た目に弱っていると感じられないが、致命的なダメージを受けている」とし、放置すれば枯死する危険性を指摘した。
市は樹勢の衰弱が確認された五年前から三回、幼虫が入っている枝を切断するなど、処置を施してきた。しかし「カミキリムシが生息する密度は下がらず、木全体に拡大し、至る場所に見られる」という。
市は来春以降、早い時期に抜本的な対策を取りたい考え。現在のところ予算上の裏付けはないものの、県教育委員会や地元とも調整し、木全体への薬剤散布などを何年か継続したい意向だ。
地元関係者は「枯らすことのないよう対策を講じたい」と話している
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。
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