ID 6087
登録日 2008年 1月24日
タイトル
故郷・帯広に1000本の桜 故水野さん 1億4000万円寄付 3年後開花
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新聞名
北海道新聞
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元URL.
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/72179.html
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元urltop:
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写真:
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生まれ育った帯広に桜並木をつくってほしい-。二○○六年八月、九十九歳で死去した帯広市出身の女性資産家の遺言に基づき、近く、帯広市に一億四千万円が寄付される。市は「遺志を継いで、できること
をしたい」と、新年度に千本の桜の木を購入、帯広の森に植える計画で、早ければ三年後、桜並木が花で彩られるという。
女性は水野トシさん。関係者によると、水野さんは帯広市で酒造業を営んでいた小川富吉さん、ツタさんの五女として生まれ、一九四五年まで同市に在住。結婚後は東京で生活していたが、夫の死後、親せきがいる札
幌市へ移住。子供はなく、一人で生活していた。財産は建設業などを営んでいた夫から相続した。
水野さんは九年前にも、帯広市に桜並木を整備してほしいと二千万円を寄付。その際に「小さいころ、母親と見た帯広神社の桜並木が忘れられない」と話していたという。このとき、市は寄付金で帯広神社横の帯広川沿
いに桜並木を整備した。
遺言書には「(寄付金を)市の『帯広の森基金』に組み入れ、桜に関連する事業に使ってほしい」と書かれていたという。遺言執行を任された信託銀行が税法上の手続きなどをしていた。
市は寄付金を同基金に組み入れた後、一部を桜の木の購入費に充て、帯広の森に桜並木の広場をつくる。残額は帯広の森の整備に活用する方針。
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