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ID 5818
登録日 2007年 12月21日
タイトル
那覇から北海道の街路樹まで見られる街、ブエノスア
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新聞名
イレス
新聞名 イザ
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元URL.
http://3625pennslandin.iza.ne.jp/blog/entry/427312/
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元urltop:
-リンク切れ-
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写真:
 
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昨日は東京飯田町のメタセコイアを紹介しましたが、アーバン・ガーデンを彩る緑といった観点から見て面白い街が、アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスでした この10月に行った時には、日本の5月初旬のような春から夏にかけての気候で、市内のあちこちでジャカランダのやや紫がかった赤い花が目立ち、ハニー・ローカストの新緑がその濃さを増していく時期でした ジャカランダの花。日本名シウンボク(紫雲木)。Jacaranda acutifolia 公園の緑のなかにところどころ紫の花が目立ちます このブエノスアイレスの面白さは、南米のパリと呼ばれるように街並みの美しさもあると思いますが、その街路樹や公園の緑の豊かさです。それは圧倒的な緑の量の点でも豊かであるといえますが、その質、種類の豊富 さについても言えることです はじめにジャカランダとハニー・ローカストと2種類の植物の名前を出しましたが、良く考えるとジャカランダはハワイやロサンゼルスで見られる暖かい地域で見られる樹木で、一方のハニー・ローカストはニューヨーク やボストンなどの北の地域で見られる樹木、それらが混在して街の緑を形成しているのが、このブエノスアイレスなのです シマナンヨウスギ。学名のアロカリアとも呼ばれます。Araucaria heterophilla. 地中海に見られるイタリアンサイプレスも。Cupressus sempervirens. 日本でいうと、ジャカランダは沖縄にわずかに見られる樹木で、ハワイや南米に移民した沖縄出身の人が、日本に里帰りした際に持ち込んだものが、見られる程度で、珍しい樹種の一つでもあります。他にもブエノスアイ レスにはシマナンヨウスギやトックリキワタといった沖縄の亜熱帯で見られる樹木がある一方、北海道や東北の気候にあうリンデン、西洋ボダイジュといった緑も街路樹や緑陰樹として見ることができます ハニーローカストの巨木。Gleditsia triacanthos. 気候として見ると、まず緯度としては東京が北緯35度、ブエノスアイレスが南緯34度、平均温度を見ると、東京の年平均が約16度、ブエノスアイレスが17度程度と平均気温は同じ程度です。ところが、冬場の温度が月 別平均で、東京の5度に対してブエノスアイレスは11度と高く、那覇の冬場の月平均の16度に近い数値だといえます 樹木の生育条件としては、冬場の温度の低下に大きく左右されます。この冬場の暖かさにブエノスアイレスの緑の種類の豊富さが支えられていると言えますが、それ以上に新しい緑を積極的に取り入れていくという姿勢、 その裏を返せば、枯れてもいいから植えてみようといういい加減さの結果が、この緑の豊かさを支える根底にあるようにも思えました 東京も地球温暖化とヒートアイランド現象による気温の上昇が懸念されていますが、温度の上昇とともに、アーバン・ガーデンを彩る緑の種類もより豊富になる可能性があるのかもしれません。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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