ID 6473
登録日 2008年 2月25日
タイトル
今年の桜、早い?遅い?…激しさ増す開花予想競争
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080225-OYT1T00430.htm
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元urltop:
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写真:
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桜(ソメイヨシノ)の開花予想の精度をめぐる気象情報サービス機関の争いが早くも過熱気味だ
昨年、気象庁が計算ミスから予想日を訂正し、批判を浴びたことも影響していると見られる。花見需要を当て込む業界や行楽客の関心も高いだけに、的中率を高めようと、各機関は懸命だ
財団法人・日本気象協会(東京)が開花予想を行うのは今年で2年目。昨年は気象庁と同じ68地点について、過去45年間の気温データのうち2月以降の推移などから予想して京都や広島など11か所で当てた。「気象
庁よりも的中率が高かった」(担当者)という
今年は桜の花芽が冬場の寒さに刺激されてつぼみに成長する休眠打破の性質に着目し、1月の気温も考慮するほか、花芽を観察する全国の自治体などにも情報提供を求めている
先月29日に1回目の予想を発表。今冬は冷え込みが厳しいが、3月の気温が高めと見込まれるため、大阪市を3月24~27日(平年3月30日)とするなど「全国的に早まる」とした。担当者は「精度が高まれば認知度も
上がる」と意気込む
6年前から予想する気象情報会社・ウェザーニューズ(同)は全国600地点に関する情報を細かく提供する
今年から新たに約1万5000人の携帯サイト会員から自宅付近の花芽の情報をメールしてもらい、反映させることにした
同社が今月18日に発表した1回目の予想は、同協会とは逆に「全国的にやや遅め」。気温上昇が3月下旬にずれ込むとしているためで、大阪市は平年並みの同30日ごろ。「情報網は一番充実しており、地域のニーズに
きめ細かく応じられるはず」と、担当者
昨年、記録的な早咲きと発表した後に訂正した気象庁は、今年も全国68か所の観測地点の気温の推移で算出する従来のシステムは変えない。休眠打破も「いつ起きているのかわからないので考慮しない」という
「一目千本」で知られる奈良・吉野山では桜の季節がかき入れ時。老舗旅館・辰巳屋は「予想がずれると予約の変更が殺到し、ガラガラになる日もある。正確な予想は命綱」。京都・嵐山で花見弁当を売る錦味(京都市)
は用意した弁当が雨で半分ほどしか売れなかったこともあり、「日々の天気予報の精度向上も忘れないで」と注文をつけた。
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