ID 5315
登録日 2007年 11月10日
タイトル
世界遺産目指す資源守れ 白山麓の巨樹調査
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新聞名
富山新聞
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元URL.
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20071110102.htm
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元urltop:
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写真:
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白山市の白山商工会青年部は、白山麓(ろく)地域の巨樹の調査に乗り出す。同地域には世界遺産登録を目指す「霊峰白山と山麓の文化的景観」の資産に含まれる「太田の大トチ」「御仏供(おぼけ)杉」をはじ
め、多くの名木があるが、山奥で人目につきにくく、管理の行き届いていない樹木もある。同商工会では、巨樹の特徴や伝承をまとめ、データベース化することで、観光資源としての活用を目指す 環境省では、地上から一・三メートルの部分の幹回りが三メートルを超す樹木を「巨樹」と定めている
石川県巨樹の会の古谷浩一朗理事によると、一九八九―二〇〇一年の間に県内で確認された巨樹二十五本のうち、約八割は白山麓という。トチノキとしては全国で最大の幹回りを持つ太田の大トチノキ、全国三位の「
子持ちカツラ」など、国内有数の規模を持つ樹木も見られる。一方、山林の奥深くにあり、地域住民でも存在を知らない木が少なからずあるという
調査は十一日、国、県、市の天然記念物を中心に十本を選んで実施する。現地で計測するのをはじめ、それぞれの巨樹の魅力を考え、地域の伝承なども学ぶ。保護や管理の必要性なども考える。調査は来年二月ごろ
までに冊子にまとめ、市や観光協会に配布するほか、CDなどでデータベースとして保存する予定だ
調査に先立ち、八日にはバードハミング鳥越で古谷理事を招いて研修会が開かれ、青年部員らが幹回りの計測法などを学んだ。山崎太一朗青年部長は「白山麓の特色ある資源の一つである巨樹を広くアピールするこ
とで地域の存在感を示していきたい」と話している。
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