ID　5087

登録日　2007年 10月22日

タイトル

富山湾注ぐ　源流守ろう　県内の漁業関係者ら

新聞名

中日新聞

元URL.

http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20071022/CK2007102202058319.html

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写真:

　

富山湾に注ぐ川の源流の自然を守ろうと、県内の漁業関係者のボランティア約八十人が、岐阜県飛騨市古川町の県道卯の花街道脇の市有地で植樹をした。
　同県高山市清見町のＮＰＯ法人「ドングリの会」と富山、飛騨両地域の森林・林業・木材産業活性化センターが主催。トンネル工事の残土でできた約一ヘクタールの荒れ地に、ネムノキとコブシ計百本を植え、近くのダム 湖に浮いた流木で作った堆肥（たいひ）をまいた。
　一九九九年九月の台風災害により、岐阜県側からとみられる流木で富山県では漁業に大きな被害が出た。植樹に参加した富山市の元漁師田中正美さん（６２）は「川につないでいた漁船が流木で流され、生活の糧を失 った」と話す。この災害を機に源流の森林整備に富山県民の関心が高まったという。
　富山県漁業協同組合連合会漁政部長の谷宣之さん（４９）は「漁師が植樹に参加することで、山と海がつながっているという意識が一般市民にも広がってきた」と話していた。