ID 5084
登録日 2007年 10月22日
タイトル
生き物守る水路完成 富山県小矢部市の児童が記念植樹
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新聞名
富山新聞
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元URL.
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/_today/T20071023205.htm
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元urltop:
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写真:
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砺波市神島から小矢部市下中に至る、県営かんがい用排水路事業の砺波中部2期地区改修完成を祝う記念植樹は二十二日、小矢部市下中の現地で行われ、付近の大谷小四年一組の児童が水路に沿って三
十七本のハナモモの苗木を植え、木の成長と水路の生態系回復、緑の広がりを願った。
二〇〇二(平成十四)年に始まった全長五千二百七十五メートルに及ぶ事業の最後として今回完成した、小矢部市下中の三百六十五メートルの区間は「諏訪川環境創造区間」として生態系を保全するため、魚や水生生物
の住みかとなる横穴や、水草が生い茂る場所が七カ所設けられた。水門には魚道も設置され、下流で合流する乱馬川からの魚の遡上(そじょう)が期待されている。
水路沿いの管理道路に集まった児童三十五人に、砺波農地林務事務所の宮長悟所長は「モモは桃太郎の話にもあるように、霊木としてあがめられてきました。皆さんも成長を見守ってください」と述べた。児童は各自描
いたイラスト入り名札が取り付けられた場所に分かれ、一メートルほどの高さに育った苗木を植え、大きく成長するよう願った。
ハナモモの木は水路沿いに緑を演出するほか、水面に影を作ることで、魚が鳥に襲われにくくする働きも期待されている..