ID 4396
登録日 2007年 8月 4日
タイトル
クボガキ「二世」大きく育って 伏見・板橋小
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新聞名
京都新聞
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元URL.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007080400039&genre=F1&area=K1I
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元urltop:
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写真:
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京都市伏見区の伏見板橋小で、開校時から校庭に植わるクボガキの周りの土中から新芽が顔を出した。衰弱の目立つクボガキを救うために土壌を改良したのが奏功したとみられ、このほど、4株を鉢に植え
替えて玄関前に飾り、みんなで大事に「二世」の成長を見守っている。
同小のクボガキは、1872年の創立以前からあったとされ、学校のシンボルになっている。現在、高さ約12メートル、幹周り約1・5メートルの大木で、市の「学校名木百選」にも選ばれている。
近年、枝が枯れ落ちたり、葉の付き方が悪くなるなど樹勢が弱ってきたため、今年3月、周囲約1メートルに穴を掘って良質の土を入れ、通気口も開けた。5月ごろ、出口正博校長(56)が高さ5センチほどの新芽を発見。「
ひょっとして柿の木の芽では」と思い、鉢に移した。先月下旬、出入りの園芸業者に尋ねたところ、クボガキと分かったという。
高さ10-15センチに成長した4株を2つの鉢に分けて校舎本館の玄関前に置き、そばに「かきの木の赤ちゃんをそだてています。だいじにしてね!」と書いた札を添えた。児童たちの注目を集めており、6年の藤田誠
也君(11)は「芽がこんなに小さいとは思わなかった。僕が大人になったら実をつけるだろうから、食べにきたい」と話した。
同小ではこれまで、クボガキの実をプランターに植えて「跡継ぎ」を作ろうと試みたが、成功しなかったという。思わぬ「副産物」に出口校長は「いずれこの木は枯れると思うので、二世ができて安心」と喜んでいる。++/d
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