ID 4402
登録日 2007年 8月 4日
タイトル
二代広重の浮世絵寄贈 江戸時代の「坊津」と「桜島
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新聞名
南日本新聞
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元URL.
http://www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=5860
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元urltop:
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写真:
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薩摩を代表して描かれた浮世絵「坊津」(左)と「大隅・桜島」 海から天に向けてそそり立つ坊津双剣石に、桜満開の桜島-。江戸時代に風景画家として活躍した二代歌川広重が鹿児島を描いた浮世絵を、静岡県沼津市
の長興寺住職松下宗柏さん(59)=鹿児島市出身=が、南さつま市の坊津歴史資料センター輝津(きしん)館に寄贈した。父親が坊津出身の松下さんは「坊津は豊かな歴史に加え、桜島と並んで浮世絵になるほどの景観
の地。地元の人に古里に自信を持ってほしい」と話している。
寄贈されたのは二代広重の風景版画「諸国六十八景」シリーズの「大隅・桜し満(桜島)」=六十五=と「薩摩・坊津」=六十六。赤、青、あい、茶、黄などの色鮮やかな多色刷りで、いずれも縦24センチ、横18センチ。幕
末から明治初期に刷られたとみられる。
松下さんは幼いころ、父の実家があった坊津を訪ねた際、石畳の坂など情緒ある景観を印象深く記憶しているという。
「坊津」は双剣石や網代浦に加えて、実際には見えないはずの秋月洞も誇張された形で描かれるなど、坊津の名所が盛りだくさん。「桜島」は、桜景色の桜島の背後に、高隈山が配置されている。
松下さんは沼津市の郷土史家から鹿児島の浮世絵があると聞き、4月に専門店から購入。「過疎化が進む地元にエールを送りたい」と寄贈を決めた。「坊津」は2点寄贈され、1点は松下さんの意向で常設展示される。++
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