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ID 3881
登録日 2007年 5月23日
タイトル
カラタネオガタマ(唐種招霊)
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新聞名
オーマイニュース
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元URL.
http://www.ohmynews.co.jp/news/20070516/11203
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元urltop:
-リンク切れ-
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写真:
 
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カラタネオガタマが今、次つぎと乳白色の花を開き、完熟したバナナのような甘い香りをあたりに放っています。なぜか曇りの日によくにおいます。そばを通る人が立ち止まって、どこからにおっているのだろ うと不思議そうにしています。
   英名は「バナナの木(banana bush)」。中国名は「含笑花」――花の表情がどことなく笑顔をイメージさせます。別名、トウオガタマ(唐招霊)と呼びます。  カラタネオガタマ 2007年5月4日、川崎市宮前区で(撮影:矢山禎昭)  その名の通り中国原産種で、日本には江戸時代の中期にやってきたといわれます。花びらに見えるのは萼(がく)で、ふちが紫がかっています。日本古来種のオガタマ(招霊=Michelia compressa )は高木になりますが、この種は4~5メートル程度です。どちらもツヤのあるたまご型の葉で、モクレン科の常緑樹です。
カラタネオガタマ つぼみ(撮影:矢山禎昭)  古事記が伝える神々の物語は壮大で天衣無縫です。昔々、太陽の神さま、アマテラスオオミカミ(天照大神)が天岩戸(あまのいわと)に身を隠してしまい、国中が真っ暗になったことがありました。皆既日食だったのでし ょうね。やおよろずの神さまたちはおどろいて、なんとかしてアマテラスオオミカミに洞窟(どうくつ)の中から出てきてもらおうと相談したそうです。
 その結果、岩戸の前で大宴会を開き巫女神のアメノウズメノミコト(天鈿女命)が半裸の姿で踊ったといわれます。その様子を古事記には「乳房をかき出して踊り、腰の衣を陰部まで押し下げたものだから、神さまたちはど っと大笑いした」と記述されているそうです。洞窟の中でアマテラスオオミカミは外の様子が気になってしかたなくなり、大岩をそっとずらして外をのぞいたそうです。それを待ちかまえていた力持ちのアメノタヂカラオノ ミコト(天手力男命)が、すかさず大岩を引き開け、アマテラスオオミカミの手をとって引っ張り出したそうです。
   そのときアメノウズメノミコトが手にしていたのが招霊(おきたま)と呼ばれる木の枝だったそうです。それが日本古来のオガタマの木で、今も各地の神社の境内に植えられています。名前の由来はオキタマ(招霊)が転じ てオガタマ(招霊)になったといわれます。
    ちなみに、アマテラスオオミカミを引っ張り出したあと力持ちのアメノタヂカラオノミコトは天岩戸を持ち上げ、下界に放り投げたといわれます。それが長野県に落ちて、現在の戸隠山になり、力持ちの神さまは戸隠神社 にまつられているそうです..

このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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