ID 3880
登録日 2007年 5月23日
タイトル
平安時代前期の作? 腐食の木造立像 修復終え“自立” 1年ぶりに帰郷、安置
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新聞名
西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/20070524/20070524_010.shtml
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元urltop:
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写真:
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平安時代前期のものとみられ、腐食して自立できなくなっていた久山町山田、清谷(せいこく)寺(柴田昭道住職)の木造地蔵菩薩(ぼさつ)立像が修復され、23日、約1年ぶりに寺に安置された。
立像は高さ162.5センチ。袈裟(けさ)をまとい、右手はひざ下付近まで真っすぐに伸び、体の所々に節の跡の穴があり、立像の中は空洞になっている。仏像を調査した太宰府市の九州歴史資料館の井形進学芸員(3
5)は「平安時代前期の数少ない貴重な仏像で、多くの節を持った彫刻に不向きな木を使っていることから由緒ある樹木を使ったことが考えられる。霊木信仰が関係していると思われる」と話す。全身が1本の木で彫られ
、胸の部分に厚みがあり、顔の表情が厳しい‐などが平安時代前期の特徴を表しているという。
修復は寺の要望で行われ、住友財団(東京都)が費用を全額負担。腐食を止める樹脂を注入するなどした。仏像は本堂に新しく作られた台座(高さ9センチ)の上に固定され、立像本来の自立した姿を現している。同寺
は暫定的に仏像を本堂に安置しているが、自由に拝観できるという..