ID 3882
登録日 2007年 5月24日
タイトル
優雅な“白いハンカチ” 駒ケ根市北割二区の旅館なかやま
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新聞名
長野日報
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元URL.
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=7224
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元urltop:
-リンク切れ->
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写真:
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駒ケ根市北割二区の旅館なかやま(中山茂房さん経営)で、ハンカチの木が“花”をつけた。一般に、植えてから花をつけるまで10─15年と言われているが、この木はそれより早く、中山さんらを喜ばせて
いる。
ハンカチの木は、中国四川省原産の1科1属1種の珍種。19世紀のフランス人宣教師ダビッドが発見した。花に見える白い部分は苞(ほう)で、1つにつき大小2枚の苞が、枝にかかったハンカチのように見えることから
この名がついた。苞は4月から5月にかけて見られる。
中山さん方では妻の雅子さんが花や木が好きで、旅館や隣接する自宅の周りにさまざまな植物を植えている。父から旅館を引き継いだ2代目の茂房さんは、旅館の周りが寂しいから―と7年前、雅子さんと伊那市の植
木屋に花木を買いに行った。
そこで、たまたま入荷していた、日本では珍しいとされるハンカチの木の苗を雅子さんが見つけて買った。「当時、高さは1.7メートルくらいだった。何年たっても花が咲かないので植木屋さんに文句を言ったこともある
」と、茂房さんは笑う。今では倍以上の丈に成長した。
初めて花をつけたのは去年。特別な手入れなどはしていないというが、今年も1週間ほど前から咲き始めた。下の方から徐々に散ってしまい、今では高いところに数個残っているだけ。白いハンカチが優雅に揺れる様
子を気軽に楽しめないのが残念だが、茂房さんは「これからも毎年花をつけてくれるとうれしい」と期待している..