ID　3671

登録日　2007年 4月30日

タイトル

伐採一転、保存へ 荒川名物『藤の大滝』

新聞名

東京新聞

元URL.

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007043002012646.html

元urltop:

写真:

　

東京都荒川区のＪＲ常磐線三河島駅の近くで、薄紫色の花房がまるで流れ落ちる滝のように咲き誇る姿から「藤の大滝」と呼ばれて親しまれてきたフジの名木が、伐採の危機を脱して一転、区によって保存され ることになった。地元住民らの要望が区を動かした。　 　フジは同区東日暮里三の元左官業井上文治さん（７７）が三十四年前、自宅兼事務所ビルを新築した際、職人たちから贈られた苗を玄関先に植えたもの。丹精込めて育て、十年ほどで大木に育った。
　高さ十二メートル。評判は広がり、花の季節には多くの人が見物に訪れるようになった。一時は、はとバスのコースに含まれたことも。一九八三年には同区が保護樹木に指定している。
　ツルの剪定（せんてい）などの手入れは井上さんが一人で続けてきた。しかし高齢になった井上さんには負担に。「今年を最後に、三分の一ほどの高さに伐採したい」。今月初め、井上さんからそう伝えられた地元町会 の人々が、同区へ陳情に動いた。
　これを受け二十九日、井上さん宅で行われた町会主催の「藤見の宴」に西川太一郎区長が出席。「区の名物として（存続の）お手伝いをしたい」と明言した。区は今後、剪定作業を業者に委託するなど、具体的な保存方 法を検討するという..

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