ID 3508
登録日 2007年 4月13日
タイトル
戦争中も生き延びた…寿命尽きる
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新聞名
十勝毎日新聞
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元URL.
http://www.tokachi.co.jp/WEBNEWS/070413.html
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元urltop:
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写真:
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】「すみ山のご神木」の名で親しまれ、観光名所の1つにもなっていた町上音更のミズナラの大木の一部が倒壊していたことが13日までに分かった。3本の幹のうち1本が根元から倒れ、町は安全のため近寄ら
ないよう呼び掛けている。
「ご神木」は推定樹齢800年で、幹周り7.5メートル、樹高約21メートルの大木。太平洋戦争中、周辺の木々がガソリン代用の木炭原料として伐採されたときも、この木だけは「神が宿る」として手つかずに残された。
上音更の放牧地内にあり、根元近くから3本の幹に分かれた独特の姿から「三つ股の木」とも呼ばれていた。十勝支庁の「シンボルツリー20選」にも選ばれている。
倒壊が判明したのは昨年9月。3本の幹のうち1本が根元から横に倒れた。幹はそれぞれ独立した木だったとみられ、地表に出た根の状況から寿命が尽きたとみられている。町は「隣の木に寄りかかっていただけの状態
だったものが、強風に耐えられなくなったのではないか」としている。
倒壊の判明後、町は専門家に残る2本の診断を依頼。当面倒れる心配はないというが、枝の落下といった危険も想定されるため、現場に立ち入り禁止看板を掲げたほか、「ご神木」までの道しるべを撤去するなどの安
全対策を取った。倒壊木は撤去せず、自然のままに残すという。町観光協会ホームページや観光パンフレットに掲載されている大木紹介も、順次削除していく方針..