ID 3176
登録日 2007年 3月19日
タイトル
「嘉代子桜」よみがえった 樹木医治療台風被害乗り越え 長崎市城山小
.
新聞名
西日本新聞
.
元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/nagasaki/minami/20070320/20070320_004.shtml
.
元urltop:
.
写真:
.
長崎原爆で犠牲になった娘をしのんで長崎市の故林津恵さんが同市城山町の城山小の校庭に植えた「嘉代子桜」が昨年9月の台風13号の被害を乗り越えて芽吹き始めた。当初「回復は無理」といわれたが、
樹木医の治療のかいあって樹勢を回復。19日に卒業式があり、ほのかに赤く色づいたつぼみが卒業生たちを見送った。
1945年8月9日、林さんの1人娘の嘉代子さん=当時(16)=は城山国民学校(現城山小)にあった勤労動員先の兵器製作所事務所で被爆し亡くなった。林さんは49年、学校の校庭に嘉代子さんが好きだった桜の木5
0本を植えた。その後「嘉代子桜」と呼ばれるようになった桜の木が6本残っている。
このうち2本が台風13号の強風で幹が裂けたり、傾いて根が地面から突き出たりしたため、市が樹木医に依頼し土壌改良や防腐処置を施した結果、今月10日すぎになって芽が出始めたという。
同校の枡田忍教頭は「子どもたちに平和の大切さを伝えるために、これからも大切にしたい」と話した..