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ID 3059
登録日 2007年 3月15日
タイトル
里山~里山の木の利用法
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新聞名
nikkeibp.jp
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元URL.
http://www.nikkeibp.co.jp/style/eco/eco_society/070315_ki1/
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元urltop:
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写真:
 
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今月も後半は、里山の話題を書きたいと思います。
里山の生態系の中心は、もちろん、木です。里山の中心樹種は、クヌギとコナラ、とよく言われるのですが、実は、里山に何を植えるかは、地域の気候や山の状態、地域社会の合意や、山主の考え方で、実に多様です。
本州の東半分に限定すれば、クヌギやコナラを中心とする、落葉広葉樹が中心というのはおおむね言えるようで、よく言われる武蔵野の雑木林というのは、まさにこういった樹種でした。現在も、「武蔵野の面影を残す」と 表現される井の頭公園や、多摩地区に残されている公園、玉川上水の両岸に植えられた木々などが、関東地方の雑木林の雰囲気を残してます。
落葉広葉樹の林は、秋になると紅葉して黄や紅に染まってきれいだし、その後は葉が落ちて、冬は枯れ枝になるので、よく日光が入って、寒い季節でも気持ちがいい林になります。春、関東平野では4?5月あたりになる と新緑の季節を迎えて一定に芽吹き、若々しい葉はすがすがしい気持ちになるし、夏はたっぷり茂った葉が日陰をつくって、涼しく過ごすことができます。四季によって姿を変える森が、落葉広葉樹を中心にする雑木林 で、多くのひとがイメージする日本の風景になっているわけです。
とはいえ、地域の伝統や森の利用法によって、里山にはさまざまな姿があります。西日本では、シイやカシ、ツバキなど常緑の広葉樹を植えているところもあり、これら常緑紅葉樹では、秋になっても紅葉せず、冬はちょ っと寒々しい暗い森になります。夏に日差しを遮って木陰をつくってくれるところは変りませんが、全体的に見ると落葉広葉樹と比べて、変化は乏しくなります。
また場所によっては、針葉樹中心のところもあります。クロマツやアカマツ、檜などを育てて、おそらく主に近くの集落の家の材料として利用していたと思われる森もあり、こういった森では紅葉もなければ、はっきりわか る新緑もないので(よく見ていると、春には葉の色が明るくなるので、印象が変わりますが)、やはり変化は乏しくなります。
またこれらの混合ということもあり、針葉樹と広葉樹が混じっている場所もあれば、常緑広葉樹と落葉広葉樹が混じっている場所もあります。一口に里山といっても、ひとつの姿を描くことはできないぐらい多様で、どれが 正しく、どれが正しくないと言うことはありません。しかし、基本的にはその土地にもともと生えている樹種が中心であることは代わりがなく、その中から、どれを残していくかが違うだけ、と見ることができます。
また、樹種はかなり多様なことも共通しています。マツなど針葉樹の里山であっても、マツ、ヒバ、ヒノキなど何種類もの樹種が混じり、樹齢も太いものもあり、細いものもありというように、雑多な管理のされ方をしている のが普通です。同じ針葉樹林でも、商業林では、スギなど単一の樹種を、整然と列をなして植え、同時に植えて同じ樹齢で管理します。里山林では、針葉樹だけであっても、ランダムな印象を与えるのが普通です。++/ div++ ..

このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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