ID 3055
登録日 2007年 3月15日
タイトル
学校名物・柳の木卒業作品に“再生” 吉良・荻原小
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/00/ach/20070315/lcl_____ach_____007.shtml
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元urltop:
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写真:
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吉良町荻原小学校の6年生40人が、卒業制作で一昨年に伐採した名物の柳の木の再利用に取り組み、教室入り口に掲げるクラス表示板40個を作った。20日の卒業式で保護者らに公開する予定。6年生た
ちは「巣立ちを記念する作品が完成した」と目を輝かせている。 (石原泰智)
樹齢六十年余を誇った柳の木は、高さ約十メートル。南門にあり、地元で柳(やなぎ)門の愛称で親しまれ、第二次大戦中から児童たちの登下校を見守ってきた。近年は虫食いによる痛みが激しく、二〇〇四年六月の台
風6号による被害で幹に亀裂が生じた。児童らは保存しようと試みたが、倒木の危険性が生じたため、翌〇五年六月に伐採された。
学校では、いつか再利用する日を考慮し、木の一部を乾燥させて保管。今年一月に市川国夫校長の呼び掛けで、六年生が図工の時間に表示板作りを始めた。
表示板は、縦二十センチ、横三十センチ、厚さ三センチ。一般教室や職員室、理科室など四十部屋用に一人が一つずつ制作。校庭にある柿やモミジ、ツクシなどの樹木や草花をモチーフに、彫刻刀で巧みに掘った。い
ずれも色鮮やかなアクリル塗装を施し、木のぬくもりを感じさせる作品に仕上げた。
児童会長の六年黒野紘光(ひろみ)君は「木が堅くて掘りづらかったけれど、うまく作れた」と笑顔。市川校長も「名物の柳の木が形を変えて再生した」と目を細めていた..