ID 2897
登録日 2007年 2月28日
タイトル
竹の丸など3件 掛川市教委が文化財指定
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新聞名
静岡新聞
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元URL.
http://www.shizushin.com/local_west/20070228000000000039.htm
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元urltop:
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写真:
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掛川市教育委員会はこのほど、「竹の丸」(旧松本家住宅、同市掛川)の主屋1棟と離れ1棟▽旧日坂宿旅籠「川坂屋」(同市日坂)の茶室▽蓮舟寺(同市西大渕)の絵画「鶴図」―の3件を、市指定文化財に指定
した。
掛川城北側に位置する「竹の丸」は、江戸時代から続いた葛布問屋で掛川藩御用達を務めた豪商の旧住宅。主屋は明治36年に築造された平屋建て寄せ棟造りで、建築工法に構造力学を適用していく明治後半から昭和
初期にかけての時代の特徴を示す。離れは大正末期から昭和初期にかけて平屋建てから2階建てに増築され、2階の洋室には南面にロココ調と思わせる曲線を持つ鉄製ベランダを張り出し、欄間にはステンドグラス、
内壁には葛布を張るなど凝った造作に特徴がある。
「川坂屋」の茶室は明治初期、掛川藩主だった太田資順侯が掛川を離れる際、西南郷久保沢の偕楽園内に建てた茶室を川坂屋に譲り、移築されたという。戦後、解体保管されていたが、平成15年に当初の状態に再建
された。京間仕立ての一ノ間と関東間仕立ての次ノ間が連続し一ノ間の床柱には非常に珍しいツツジの巨木が使用されている。
蓮舟寺の「鶴図」は、江戸時代の横須賀藩のお抱え絵師だった大久保一丘の作。4枚の杉板戸に5羽の鶴、足元にササが描かれ、鶴のしぐさ、顔の向きなどの巧みな構成が目を引く。多数の鶴図が知られる一丘の作品
の中でも、良好な状態を保った貴重な大作。
「竹の丸」の主屋、離れと「川坂屋」の茶室はいずれも市の所有。交付式では、3件を代表して「鶴図」を所有する蓮舟寺の安藤卓史住職に、小沢辰幸教育委員長から指定書が手渡された。
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