ID 4013
登録日 2007年 6月 5日
タイトル
バット向きの遺伝子探れ 江別の育種場 アオダモの調査開始(
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新聞名
北海道新聞
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元URL.
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/30364.html
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元urltop:
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写真:
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野球のバット材として重要な樹種アオダモが独立行政法人・森林総合研究所林木育種センター北海道育種場(江別市文京台緑町、福嶋雅喜場長)で五年ぶりに開花した。バット材に適した真っすぐに育つ苗木
を確保するために、遺伝子レベルで花の調査に取り組んでいる。
アオダモは雄しべだけの花を付ける雄性株と、一つの花に雄しべ・雌しべを付ける異性株があり、ともに開花が五年周期という珍しい生態を持っている。
異性株だけでも種子ができるが、生育が必ずしも良くないといい、雄性株が繁殖に果たす役割の研究なども課題となっている。
百三ヘクタールある同育種場で五年前の開花時に雄性株百二十一本、異性株は百九十八本あった。
今年は五月中旬に開花した。十メートル以上に育った木の枝を引き寄せ、白い花を採取してDNAを調べる。花粉は虫や風で運ばれ、秋には種子を落とす。花と種子のDNAとを比較し、どの木が種子の「父親」になった
かを確認する。
こうした調査によって福嶋場長は「真っすぐに、早く育つ遺伝子を持つアオダモを見つけ出すことができる」と話す。アオダモの人工林を植樹する際に、雄性株と異性株の最適な距離、位置関係なども解明できるという。
開花状況の調査は今週末くらいで終わる
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