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ID 2813
登録日 2007年 2月20日
タイトル
洋上にそそり立つ山塊(屋久島(
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/tabi/domestic/japan/20070219tb01.htm?from=os1
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元urltop:
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写真:
 
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 飛行機の窓から見えてきた屋久島は、青い洋上にこんもりと森の塊が突き出したような形。隣の種子島は丘陵ばかりの平たい地形だが、登山家の深田久弥さんのつづるように、屋久島は「全島これ山で、山 は森林に覆われている。驚くべき樹木の繁茂ぶりである」。深田さんの訪れた1939年から半世紀以上たつが、島の自然は変わっていないようだ。
 日本の気候がすべて見られるところだという。海岸沿いは亜熱帯気候。中央部の山岳の平均気温は、札幌市よりも低い亜寒帯気候だ。最高峰の宮之浦岳(1936メートル)から海岸までの距離は10キロ。そこに、照葉樹 林、屋久杉などの針葉樹林、森林限界の上には草原とお花畑が展開する。屋久杉自然館長の日下田(ひげた)紀三さん(66)は「淡路島より一回り小さな島に、日本列島の自然が凝縮されているのです」と語る。その濃密 な多様性が、ユネスコの世界自然遺産選定理由でもあった。
 アニメ「もののけ姫」の舞台の一つとなった「白谷雲水峡」は、同島北東部の宮之浦港から渓谷をさかのぼった標高800メートル付近にある。照葉樹林の底をたぎる激流、5人でも抱えきれない屋久杉の巨木、深い苔(こ け)、森の底まで差し込む強い陽光。この島では、だれもが「永遠」を肌で感じ取ることができる。
◎  翌朝、島中央部の山岳地帯を目指した。標高1000メートルを超えると樹齢3000年の「紀元杉」など巨木が目立ち、俗世から神々の住む深山へ“結界”を越えたことを感じる。林道終点に駐車。食料などを背負い、淀 川小屋へと歩いた。花崗岩(かこうがん)からわき出した甘い水を水筒にくみ、さらに高みへ。標高1600メートル付近で高木が消えると、稜線(りょうせん)近くにひっそりと広がる高層湿原、花之江河(はなのえごう)を過ぎ る。3時間ほどで島の背稜にそびえる黒味岳(1831メートル)山頂にたどり着いた。北側には九州の最高峰、宮之浦岳の大きな山容が間近だ。周囲の山々は草原状。その遠方には青い水平線が見渡せ、ここが島である ことを思い知らされた。
 山の上には、花崗岩の巨岩が点在する。南に見える高盤岳(こうばんだけ)(1711メートル)などは、山頂に巨大な豆腐かジャガイモを乗せた格好。しかも包丁を入れたようにきれいに輪切りにされている。
 謎解きは約1400万年前にさかのぼる。地下深くでマグマがゆっくり冷えて巨大な花崗岩を作り出した。この岩塊が毎年1ミリくらいの速度で上昇し、現在の屋久島を形作ったという。環境省レンジャーからこの島の山岳 ガイドへと転身した市川聡さん(45)は「花崗岩の巨岩が山となり、これが風化して奇妙な景観を作り出すのですが、なぜこうなるのか、正確には分かっていません」と説明してくれた。
◎  山から下り、島最南端の尾之間でJRホテル屋久島の温泉に入る。ぬるぬるしたお湯は不思議と心が和む。野天風呂からは、東シナ海に沈む大きな夕日が正面に見えた。
 車で島内を案内してくれた建設業、日高茂さん(31)は、島の沿岸はどこも素晴らしい釣り場だという。神戸で会社勤めをしていたが、魚の味と釣りの豪快さが忘れられず故郷に舞い戻った。「イシダイは年中。冬から春 はメジナ、アオリイカ、サバ、トビウオなど。塩焼きなんかもうまいっすよ」  サバとトビウオの刺し身を試みた。新鮮な甘さ、歯ごたえに感動する。迎え撃つのは地酒の芋焼酎「三岳」。すっきりした焼酎と、九州南部特有の甘いしょうゆの組み合わせがこれほど素晴らしいとは。それぞれの土地に 健康を支える食べ物がある、身土不二(しんどふじ)という伝統医学の言葉を改めて思い起こした。(
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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