ID　2624

登録日　2007年 2月　1日

タイトル

葛巻財産区が解散式 706ヘクタールを町有林化

新聞名

岩手日報

元URL.

http://www.iwate-np.co.jp/economy/e200702/e0702014.html

元urltop:

写真:

　

　葛巻町の葛巻財産区（遠藤安信管理会長）の解散式典は３１日、同町葛巻のくずまき高原牧場もく・木ドームで行われた。財産区所有の約７０６ヘクタールの森林は町有林化された。
　財産区や町森林組合関係者ら約１００人が出席。中村哲雄町長は「葛巻財産区は町民の生活に大きな役割を果たしてきた。先人や町民の尽力に感謝する」とあいさつし、財産区管理委員らに感謝状を贈った。
　財産区だった森林を見渡す同牧場のコテージ地区に記念碑を設置し、除幕式も行われた。
　葛巻財産区は１９５５年に合併した葛巻、江刈、田部の旧３町村のうち旧葛巻町の町有林だった森林を、旧町民の財産として管理会を設けて運用してきた。アカマツや広葉樹の売却収入で町内の学校建設、町役場新築 への助成、町畜産開発公社への出資など社会基盤整備に役割を果たしてきた。
　木材価格の低迷などから立ち木の売り払いや造林融資に頼った経営を続けることが厳しく、財産区管理は町有林と同様に町が行ってきたことなどから町一般会計からここ４年間で集中的に財源を繰り入れて赤字を解消 し町有林化した。町有林は約２５００ヘクタールになった。