ID 2611
登録日 2007年 1月30日
タイトル
「年収1000万円」が眠る伊藤園のお茶畑
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新聞名
日経ビジネス オンライン
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元URL.
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20070129/117850/?P=1
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元urltop:
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写真:
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伊藤園は2001年より都城市の農業協同組合(以下、農協)と共同で、緑茶飲料製品向けの茶葉を育てる茶産地育成事業を進めている。具体的には、農協の子会社であるアグリセンター都城が茶園の造成、栽
培管理、荒茶加工を行う。一方、伊藤園は品種を選定し、栽培や加工に関する生産技術を提供する。畑で収穫された茶葉は伊藤園が全量買い取り、緑茶飲料製品「お~いお茶」の原料に使用する。
都城市では、2001年よりお茶の苗木の植え付けを開始。2006年に100ヘクタールの畑で植え付けが完了した。宮崎県内では都城市のほかに、小林市の30ヘクタールの畑でも、伊藤園向けの茶葉が育てられている。
また大分県、長崎県、鹿児島県でも、地方自治体や現地の農業生産法人と共同で茶産地育成事業を進めている。2007年からの栽培に向けて、各県で畑を造成している最中だ。伊藤園はこの事業によって、2014年まで
に九州を中心に全国で1000ヘクタールの茶畑を造成、確保する計画である。
国産茶葉の供給が追いつかない
伊藤園の
「お~いお茶」
緑茶飲料市場では各社が新製品を次々と投入し、熾烈な競争を繰り広げている。その中で伊藤園の「お~いお茶」は、シェア35%と圧倒的な強さを誇る。強さの一因となっているのが、味、香りもさることながら、伊藤
園が「茶葉を自分たちで育てている」ことだろう。食の安全が叫ばれる中で、伊藤園のお茶へのこだわりを消費者は認め、信頼する。それが「お~いお茶」の強いブランド力に結びついている。
飲料メーカーの中で、茶畑をゼロから造成し、茶葉の生産に取り組んでいるのは伊藤園だけである。なぜ伊藤園は茶産地育成事業に着手したのか。
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