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- ID:
- 39143
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0725
- 見出し:
- 声ひろば 2017年7月25日、火曜日
- 新聞名:
- 高知新聞
- 元URL:
- https://www.kochinews.co.jp/article/114212/
- 写真:
- なし
- 記事
- 1.冷房で学習力アップを【山本典判(すけさだ)、77歳、ふれあい推進委員、高知市】 新聞にも出ていましたが高知大空襲から72年です。空襲の翌日に当たる7月5日に学校で平和について考えるプロジェクターを使った紙芝居をしました
体育館は暑いですがよろしく…と言われていたので水風呂で冷やして行きましたが、始めて程なく背中を汗が流れ始めました。それにつれて子どもさんにも動きが始まり、先生は子どもさんの体調の確認に忙しそうでした。その蒸し暑さの中で2題、40分の集中を保つのは大変だったと思います
帰る時、子どもさんは教室に入り窓を開けていましたが、さらに暑くなる昼から午後の授業はどんなだろうと思い、この暑い中で授業に集中するためにはやはり冷房が必要だと思いました
各県の学力の順位が話題になります。順位ですので誰かが1番、誰かが47番ですが、進学校はみな冷房が入っています
それは冷房した快適な環境と学力に相関関係を認めているからでしょうが、特定の学校にだけ冷房というのは差別ではないでしょうか
快適な学校にすれば集中力が高まり学習力が上がり、不登校が減り、イライラからくるいじめやそれに伴う悲惨な事件も減るのではないでしょうか。学校へ行こう、涼しい(暖かい)、勉強も楽しい、となってほしいものです
2.木と努力【山崎謙人、18歳、高知工科大1年】 木は種から芽生え、葉を次々と増やし、幹は次第に太くなり、やがて大木になる。育った木は伐採され、木材となる。良質な木材は多くの人々から求められ、そうでなくても何かしらの形に加工される
人間は両親から生まれ知識を次々と増やし体は次第に大きくなり、やがて大人になる。育った人間はおのおのの道を進み、人材となる。良質な人材は多くの人々から求められ、そうでなくても何かしらの職に就く
木の一生も人間の一生も似たようなもので、何となく生きていても何となくの形に収まる。日本という恵まれた環境なら、何となくの職に就いても十分に生きていけるだろう
しかし、私はこれでは満足しない。木は自分が生まれた場所の環境をただ享受するのみであるが、人間は努力することができる。努力し、己の意思で高級品になることができる
私たち大学生は、自分を磨ける時間をすごしている。この後の人生において素晴らしい人材となるか、平凡な人材になるか、すべてはこの時に懸かっている。だからこそ私たち学生は、ひたむきに学問を修めるべきである
3.四万十とおわ10周年【宗海操、72歳、主婦、四万十町】 7月1日、道の駅「四万十とおわ」10周年記念感謝祭がにぎやかに開催されました。朝あいにくの雨でしたがすぐにやみ、西土佐穂太鼓の演奏から始まりイベントは盛りだくさん。よさこいや、ゆるキャラ大集合、スイーツバイキング、もちまきまで大勢の人たちでにぎわいました
そして、新しい顔の女駅長さんを迎えた道の駅「四万十とおわ」。開業当時から勤められている彼女は控え目だけど心(しん)のあるすてきな女性です。元気、カッコイイ若いスタッフたち。さわやかな声が店内にひびきます。今では道の駅も地域の裾野に広がり、しっかりと根付き、私たちの暮らしの支えとなっています
私の友達も、野菜の出荷や、十和おかみさん市でのバイキング、田舎ずしの手作り弁当、布の端切れを利用した帽子や腕さしの小物作りと、道の駅にかかわり合って生活しています。そして何よりの楽しみは、たまに行く友達とのモーニング。ちょっとお客さんになった気分で、おしゃべりタイムに花がさきます
学校は夏休みに入りました。私たちおばちゃん助っ人隊もみんな元気で静かな闘志を燃やしているのです
4.小さな親切【松村守明、67歳、非常勤嘱託職員、高知市】 土曜日の午後、少し雨が降っていたが、車の出入りをスムーズにするため、駐車場と道路との段差を解消するためのブロックを買ってきて、作業をしていた。駐車場の出入りの幅が2・5メートルあり、ブロックを4個つなぎ、ボルトとナットで連結をしていた
すると見知らぬ小学3年生ぐらいの男の子が、お菓子の袋を持って近づいてきて「何してるの」と尋ねてきた。ブロックをちょうどつなぎ終わった後で、1人で運ぶには長すぎるので、少年に手伝ってくれないかと頼むと、いいよとビニールの上にお菓子袋を置いて、長いブロックの片側を持ってくれた。私も一方を持ち、駐車場の前に運び、車が通れるように一緒に裏返してくれた
本当に助かった。少年にありがとう、とても助かったとお礼を言うと、うれしそうにうなずき、お菓子袋を持って帰っていった
大人から子どもへの声掛けや、子どもから大人への声掛けが少なくなっている昨今、うれしくなった。この少年のような子どもがたくさん出てきて、お互い信頼関係のできる明るい社会になる事を祈りながら、この少年にもう一度心でお礼を言った事だった
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