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- ID:
- 39139
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0725
- 見出し:
- <この人このまち>「面白い福島」伝えたい
- 新聞名:
- 河北新報
- 元URL:
- http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201707/20170724_63045.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 福島市中心部。福島稲荷神社近くに、ちょっとおしゃれな雑居ビルがある。音楽イベントを開催する眼鏡店、レトロな輸入レコード店やアートギャラリー。文化の発信を志す、眼鏡店「オプティカルヤブウチ」社長でビルオーナーの藪内義久さん(38)に聞いた。(福島総局・高田奈実)◎オプティカルヤブウチ社長 藪内義久さん/眼鏡を売るだけでなく、音楽や文化、ライフスタイルも発信 -ビル1階の店舗は眼鏡を販売するだけではないようですね
「音楽ライブを今年2月に開催しました。出演は椎名林檎さんの兄でR&Bシンガーの椎名純平さん。約100人が来場しました。今後も行う方向です」 「店舗の横で古本市を試みたことも。眼鏡を売るだけでなく、好きな音楽や文化、ライフスタイルを発信したいと考えています」 -ビルもちょっと変わっていますね
「以前はスナックやマージャン店が入っていたのを、自ら改装しました。今は2階に花屋とレコード店。食堂が入っている3階にはアートギャラリーも準備している最中です」 -なぜギャラリーを
「花を買うように、気軽に芸術に触れられるようにしたいから。企画展や子ども向けワークショップの開催を考えています」 -根っこにあるのは
「『福島には何もない』と東京に出てしまう若い人がいますが、本当にそうなのか。福島も面白いと伝え、『ここで店を出したい』と思ってほしいんです」 -本業の眼鏡も個性的なようですね
「オリジナルの眼鏡は、フレームから小さな部品まで木製を徹底しています。もともとデザインに関する仕事をしたかった。父の希望もあって店を継いだ後、腐りかけていたとき、知人に『仕事は楽しくやらなきゃ』と言われ、好きなことをしようと作り始めたのが木製眼鏡です」 -地元の商店主グループ「LIFEKU(ライフク)」も設立し、共同代表を務めています
「市内9店舗が中心になり、東京や山形など県外のイベントに出店しています。県内の福祉施設に寄付する活動もしています」 -名称に込めた思いは
「福島に来る『来福』から名付けました。発足は東京電力福島第1原発事故の翌年。街の行方に危機感を抱き、あきんど同士が連携して人を呼び込もうと設立しました」 「育ててくれたこの街に、どう恩返しができるのか。今後も考えていきます。一人一人、個人がつながり合うことで、地元を盛り上げていけたらいいですね」
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