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- ID:
- 38955
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0706
- 見出し:
- 展示林の樹木活用を検討 北海道・遠軽
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- https://mainichi.jp/sportsspecial/articles/20170706/k00/00m/040/050000c
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 北海道遠軽町は、町内にある「オリンピック展示林」(1.28ヘクタール)の樹木を2020年の東京五輪・パラリンピックに合わせて活用する検討を始めた。展示林の木は、1964年の東京五輪に参加した海外選手団が持ち寄った種子から育てられた歴史あるもの。近く試験伐採して材質を確認する
遠軽町の展示林は、児童自立支援施設・北海道家庭学校の敷地内にあり、68年に植えられた。現在は、ヨーロッパトウヒ、モンタナマツなど、カナダとアイルランド産の5種類162本の木がある。樹齢が50年を超え、平均の高さは24メートル、直径は34センチに育っている
種子を集める中心となった国土緑化推進機構によると、前回の東京五輪のときに木の種を持参するよう各国の選手団に呼び掛け、44カ国から272種類が持ち込まれた。林業試験場などで苗木に育て、気候条件に合わせて各地に植えられた。ただ、記録で現存の確認ができるのは、遠軽町と東京・代々木公園の選手村跡に植えられた30本だけだという
町は20年に再び東京で開かれる五輪・パラリンピックに向け、この貴重な「五輪遺産」を生かせないか検討。「表彰台や聖火用のトーチに使えるのでは」「選手に配るうちわに」といったアイデアが出ている。まず2、3本を伐採してどんな用途に向いているかを調べ、関係機関に提案する方針。24日の町議会臨時会に、調査費250万円を盛り込んだ補正予算案を提出する
佐々木修一町長は「展示林にゆかりのある国や選手との交流も考えたい」と話している
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