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- ID:
- 37584
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0214
- 見出し:
- 水天宮近く樹齢300年以上 筑後川の大樹残った 樹木医「健康」を確認
- 新聞名:
- 西日本新聞
- 元URL:
- http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_chikugo/article/307943
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 古い枝が落下するなど倒木の危険があるとして、昨年末から周辺の通行が制限されていた久留米市の筑後川河川敷の大樹4本が、本体は健康であることが分かり、枯れ枝を除去した上で通行制限は解除された。木はそばの水天宮(同市瀬下町)の「鎮守の森」の一部とみられ、河川敷を管理する国土交通省筑後川河川事務所は「景観にとって重要な樹木。河川敷の利用者の安全を確保しながら保存していきたい」と話す
問題となった木は、クスノキ3本とタブノキ1本。水天宮境内に接する石積みの斜面に並び、高さは20~10メートルほど。樹齢は300~400年とみられるという。木の周囲の河川敷は遊歩道が整備され、ジョギングコースなど市民の憩いの場となっている
昨年11月、市民から「枝が落ちて危険」「倒木が心配」などの声が寄せられたことから、河川事務所は安全性を確認するため、福岡市西区の樹木医、岩熊直樹さんに調査を依頼。「1本の幹に亀裂があるものの、状態はいずれも良く当面倒木の恐れはない」との見解を得た。一帯は都市計画法で景観保護が定められた風致地区に当たり、市や水天宮、地元住民とも協議し、樹木の健全性を高めるためにも枯れ枝を除去することにした
河川事務所によると、水天宮境内にはクスノキやタブノキといった多くの木々が生えており、4本もその一部と考えられる。ただ、筑後川沿いは何度も洪水に見舞われ、改修工事で流れも変わっており、植えられた経緯ははっきりしない
枯れ枝の枝の除去作業は今月7、8両日、高所作業車を使って行われ、枝を落とし、腐食部分は切り落として切り口に薬剤を施した。作業に参加した岩熊さんは「木は一度切ったら元には戻らない。子どもたちのためにも、残せるものは残した方がいい」と話している
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