v10.0
- ID:
- 37505
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0206
- 見出し:
- 大クスノキを伐採 樹齢800年以上の御神木 杵築市
- 新聞名:
- 大分合同新聞
- 元URL:
- https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/02/05/JD0055438781
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 杵築市大田永松の山(さん)神社(財前公洋宮司)で樹齢800年以上とされる御神木のクスノキが伐採された。大ぶりの枝が落ちるなどして危険なためで、1、2の両日に切り倒す作業をした
クスノキは高さ約40メートル、直径2・3メートルの巨木。数年前から先端の枝が腐り始めていた。昨年7月には風雨で枝が落下し、神社神殿の瓦が割れるなどの被害が出ていた
伐採にはクスノキを入札で購入した銘木商、河野信男さん(76)=別府市亀川浜田町=ら6人が当たった。神殿に被害が出ないよう、地表に出ている根を削り取り、チェーンソー(刃渡り1・5メートル)で数カ所に切り込みを入れて慎重に倒していった
「ドーン」という大きな音とともに倒れた際には、見物に訪れた住民らも驚いていた
クスノキは1974年、市天然記念物に指定されていたが、伐採のため解除した。神社総代の本田知典(としのり)さん(70)は「地域のシンボル的存在だった。なくなるのはつらいが、被害が拡大する前に切ることを決断した」
クスノキには既に全国から買い手が集まっているという。河野さんは「今まで切った木の中でも一、二を争う巨木。大きな傷もなく安心した。これからも立派な木材として生き続けてくれるだろう」と話した
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