v10.0
- ID:
- 34780
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0205
- 見出し:
- 亀裂繕い、愛を育む? 博多千年門にハートマーク
- 新聞名:
- 西日本新聞
- 元URL:
- http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_toshiken/article/222755
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 福岡市博多区の承天寺通りにそびえ立つ「博多千年門(せんねんのもん)」のある部分に、小さなハートマークがあるのをご存じだろうか。木材の節を隠す「埋木(うめき)」が、逆さ向きではあるもののハートの形をしており、14日のバレンタインデーを控え、恋人たちが愛を確かめる新スポットとして地元の注目度も急上昇中。果たしてハートはどこにあるのか、あなたも探してみては-
門を設計した「修復技術システム」(同区)によると、木材表面の枝が出ていた箇所は黒ずんだ色になるため、木肌を生かした木造建築などでは、その部分をくりぬいて同種の木材をはめ込む埋木の処置をするという。各地の寺社や城では、ひょうたんなど個性的な形の埋木も見られる
門はラオス産のヒノキで作られており、同社社長の小西龍三郎さん(64)が台湾で原木を見た際に「(黒ずんだ部分が)ハートに近い感じだった」ことから、ハート形の埋木を入れることにしたという
建立から2年が過ぎ、ハートに亀裂が出てきたのが気になるが「時間とともに木材が収縮して割れるのは普通のこと。割れるだけ割れさせた後の修理で、割れ目に木材を埋め込めば大丈夫」と小西さん。亀裂を繕いながら年月を重ねるのは、現実の男女関係にも通じる話。小西さんは「ハートを見つけに多くのカップルが門を訪ねてくれれば」と話している
..