v10.0
- ID:
- 36663
- 年:
- 2016
- 月日:
- 1022
- 見出し:
- 巨樹をたずねて⑤~秋の色
- 新聞名:
- nippon.com
- 元URL:
- http://www.nippon.com/ja/views/b05305/
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 色づく巨樹日本の紅葉は世界でもっとも美しいと言われることが多い。落葉広葉樹の種類が豊富なためだ。特にモミジは紅葉の代名詞であり、見事に色づくことで知られる。山や谷を美しく彩るだけでなく、神社や古い日本家屋とも絶妙に調和する。ただし大きさで言えば、巨大に成長するモミジはほとんどない
葉が色づく巨木で目につくのは、イチョウやケヤキ、サクラなどが中心となる。その中でも、きれいに色づく巨樹の代表はイチョウであろう。カツラの黄葉も雄大ではあるが、主に山奥に分布するため、なかなか人の目には触れずじまいだ。一方、人里を中心に植えられるイチョウは、街路樹や神社の御神木としてもおなじみで、日本人の多くが親近感を抱く木と言える
秋が深まると、東京の明治神宮外苑や大阪の御堂筋など繁華街に近いイチョウ並木は、大勢の見物客でにぎわいを見せる。イチョウの黄葉が舞い落ち、神社の境内や公園、舗道を埋め尽くす光景は、日本人にとってしみじみと秋を感じさせる眺めの一つだろう
..