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- ID:
- 36593
- 年:
- 2016
- 月日:
- 1014
- 見出し:
- 世界で話題の“樹齢130年”大藤を移植移植した女性樹木医
- 新聞名:
- エキサイトニュース
- 元URL:
- http://www.excite.co.jp/News/society_clm/20161014/Jisin_25947.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 「そこはもう少し短くしていいわよ。藤は水を飲むよ、飲むよって言っているじゃない。ああ、そこはもう少し抜いていいんじゃないかしら」ここ、「はままつフラワーパーク」(静岡県浜松市)では、現在10メートルの幅がある名物の藤棚を、さらに5メートル広げるプロジェクトの真っただなか。高さ2.8メートルの藤棚の上まで登り、藤棚の上から指示を出すのは、理事長の塚本こなみさん(67)。塚本さんは、日本初の女性樹木医。’96年、「あしかがフラワーパーク」(栃木県足利市)に、樹齢130年の大藤を移植するという前人未到の快挙をなし遂げた藤の第一人者だ
移植からほぼ20年だった現在、足利の大藤は、600畳分の藤棚いっぱいに成長。CNNから「映画『アバター』の魂の木のよう」と絶賛され、『世界の夢の旅行先9カ所』に、日本で唯一、選ばれた。夜間のライトアップで浮かび上がる大藤の幻想的な光景は世界中の人々に愛されている
塚本さんは、経営者としても、その辣腕を発揮する。’99年、あしかがの園長に就任すると、わずか1年で経営を黒字化。’13年から現職に就き、年間30万人を割っていたはままつの入場者数を2年で77万人へと回復させた。はままつでも、現在、あしかがに負けない藤棚を作るべく、さまざまなプランが着々と進行中だ。’20年には“虹色の藤のトンネル”が完成する予定という
藤棚の上からぐるりと園内を一望すると、塚本さんは再びかがみ込んで、藤のツルや葉を注視し始めた。…
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