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- ID:
- 三木博士が論文を発表した当時… 36430
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0925
- 見出し:
- 街路樹 根腐れ防げ
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/local/tottori/news/20160924-OYTNT50111.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- ◇県、管理指針見直しへ 県内の街路や公園で、樹齢が高い樹木の巨木化や腐朽が問題となっている。20日には、米子市内の街路樹が台風による強風で倒れ、根の腐朽が原因の一つと見られる。市街地では植樹から30年以上たった樹木が多く、県は管理指針を見直すなど対策を急いでいる。(岡田浩幸) 木は樹齢が高くなると、表面や根にキズがつきやすくなり、そこからベッコウタケなどの腐朽菌が繁殖したり、害虫が寄生したりする可能性が高くなる。これらが原因で、根元が腐ったり、幹が空洞化したりし、倒木の原因になる
米子市米原の県道沿いで20日、台風16号による強風で街路樹1本が、歩道をふさぐ形で倒れた。けが人はなかったが、樹木の根の一部が腐っていたという
同市内の国道431号では、樹齢の高いケヤキが巨木化し、根が歩道を押し上げる「根上り」も発生。県は2013年度から対策工事を続けている
県内では、高度経済成長期以降、1985年の「わかとり国体」などを機に道路や公園の整備で多くの街路樹を植樹。県は94年に公共施設の緑化指針を定めたが、「当時はとにかく、どんどん植えようという時代」(県道路企画課)。植物の種類や、植樹方法などについての記述が大半で、巨木、老木化した樹木の対策は、ほとんど規定されていない
現在は、県から委託を受けた専門業者が年に数回、目視などで状態を確認し、必要があれば剪定せんていなどを行っている
県は本格的に街路樹の管理態勢や方法を見直そうと、昨年度から専門家による検討会議を開催。今年度中に、街路樹が密集した地域での間引きや植え替えの基準を明文化し、定期的なパトロール活動を新たに盛り込むなど、指針を改訂する
県技術企画課は「老木を放っておくと倒木などの危険性も高まる。適切な維持、管理を徹底したい」としている
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