v10.0
- ID:
- 36260
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0831
- 見出し:
- 台風10号、深い爪痕 巨木倒れる 停電なお1万8千戸
- 新聞名:
- 北海道新聞
- 元URL:
- http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/donan/1-0310802.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 台風10号による暴風雨が吹き荒れた道南は、一夜明けた31日、倒木や落果、建物の屋根がはがれるなどの被害が続々と明らかになった。渡島、檜山管内で最大約5万3千戸に及んだ停電は復旧が遅れ、JRは朝から運転を見合わせるなど混乱が続いた
七飯町大川9の一本栗地主神社では直径約1・5メートル、高さ約15メートルのクリの木が根元から折れた。樹齢600~千年で道の「北海道の名木」に指定。同神社は「地元で大切にされてきた木。こんな姿になるなんて」と悲しむ
函館・大船漁港では消波ブロックがひっくり返り、八雲町漁協水産物荷さばき施設や、函館・駒場小校舎の屋根のトタンがはがれた。函館市内では前夜から午前7時までに、倒木や看板落下などの通報が451件に達した。 検査機器使えず 渡島、檜山管内では30日夜に大規模な停電が発生。北電函館支店によると、倒木などで電線が切れたことなどが原因。31日午前11時現在、森町や函館市などで計約1万8千戸が復旧していない
森町国保病院では、停電で、磁気共鳴画像装置(MRI)などの検査機器が使えなくなった。函館市南茅部地区の北大臼尻水産実験所では水槽の電源が切れ、飼育していた一部の魚が死んだ。 ダイヤに乱れ JR北海道は午後5時ごろまで、函館―長万部、新函館北斗―函館間で運転を見合わせ。津軽海峡フェリーと青函フェリーはいずれも31日未明に運航を再開したが、ダイヤの乱れが続いた。ハートランドフェリーは31日の江差―奥尻、せたな―奥尻航路の5便を欠航。一方、函館市電と函館バスは31日朝から、ほぼ通常運行に戻った。国道通行止め 国道は午前10時現在、国道278号鹿部町本別―森町砂原東、国道230号今金町今金―同神丘、国道227号北斗市市渡―同村山の3区間が通行止め。道道は、鹿部町駒見の大沼公園鹿部線で、道路の一部が延長約50メートルにわたって崩れ、通行止めになっている
函館地方気象台によると道南では30日夜に函館市高松(函館空港)とせたなで、最大瞬間風速36・5メートルを記録した
..