v10.0
- ID:
- 620)7253=へ
36135
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0812
- 見出し:
- 【歴史インサイド】金閣寺〝幻の日本一タワー〟 高さ110メートル建立、600
年前でもギリギリOK?
- 新聞名:
- 産経ニュース
- 元URL:
- http://www.sankei.com/west/news/160812/wst1608120005-n1.html
- 写真:
- 【図・表 】
- 記事
- 京都屈指の観光名所として知られる金閣寺(京都市北区)の発掘調査から、今から約600年前の室町時代、室町幕府3代将軍・足利義満(1358-1408)が建てたとされる七重塔「北山大塔」の破片が初めて見つかった。前代未聞の約110メートルの高さを誇ったといわれる巨大な塔。日本史上最も高い木造建築物だが、義満はなぜ、このような塔を建てなければならなかったのか。そして、こんな塔を実際に建てることができたのだろうか、専門家とともに検証を試みた。(園田和洋)謎多き七重塔 破片が出土したのは境内の北東隅で、「五山の送り火」のひとつ、左大文字がある大北山のふもと。木造の本体の先端につく「相輪(そうりん)」といわれる青銅製の細長い装飾物のうち9個の宝輪(ほうりん)からなる「九輪」の一部とみられている
幅37・4センチ、高さ24・6センチ、厚さ1・5センチ。調査した京都市埋蔵文化財研究所によると、一緒に出土した土器から室町時代の15世紀前半のものと確認。復元すると、直径約2・4メートルの輪になったという
現存する木造の塔の中で最も高い、高さ55メートルを誇る東寺(同市南区)五重塔の宝輪の直径1・6メートルと比べても相当の大きさだ。このため、同研究所は「金閣寺の前身で、足利義満が晩年に過ごした『北山殿』に建てた大塔の一部」との結論に達した
北山大塔は、義満が相国寺(同市上京区)で建てた七重大塔が落雷で焼失した後、翌年の応永11(1404)年に北山殿の一角に相国寺と同規模の塔の工事を始めたことを示す「立柱の儀」を行った記録が残っている
..