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- ID:
- 35669
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0614
- 見出し:
- 姫路城の桜を後世に 弘前城で活動の樹木医が調査
- 新聞名:
- 産経ニュース
- 元URL:
- http://www.sankei.com/region/news/160614/rgn1606140028-n1.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 姫路城三の丸広場で、立ち枯れや病気にかかるソメイヨシノが目立つとして、姫路市は13日、青森県弘前市で弘前城の桜の木を守り伝える「チーム桜守(さくらもり)」として活動する同市職員で樹木医、橋場真紀子さん(43)を招き、現状調査を始めた。問題がある樹木に対しては、剪定(せんてい)のほか、土壌改良などのアドバイスを受けるという
姫路城管理事務所によると、同広場周辺には、樹齢60~70年程度のソメイヨシノ約400本が植栽されている。ところが、立ち枯れや病気の樹木が目立ち始めたことから、市は弘前市に対し、桜の保護活動に実績がある橋場さんの派遣を要請していた
橋場さんは弘前城内の桜約2600本の管理などを担当する「チーム桜守」として活動。生きた枝でも弱っているものは剪定し、若い枝を伸ばすことで花の芽を多くするという「弘前方式」と呼ばれる桜の管理方法を実践している
橋場さんはこの日、姫路城管理事務所の職員らと同広場のソメイヨシノを見て回った。根元や枝などの状態を確認した上で「根が弱ると葉や枝も弱ってくるので、肥料を表面にまくだけではなく、土の中に埋め込むなどして根元を強くする必要がある」などと助言していた
橋場さんは「気候や風土が違うので、弘前でのやり方がそのまま通用するかはわからないが、姫路城の桜を長く後世に伝えていけるような方法を考えたい」と話していた
橋場さんは15日まで姫路に滞在し、高所作業車を使って枝の剪定作業などの方法を指導する予定
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