v10.0
- ID:
- 35383
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0428
- 見出し:
- 塗滴2016.04.13 お題目に終わった・・・
- 新聞名:
- ペイント&コーティングジャーナル
- 元URL:
- http://www.coatingmedia.com/column/archives/2016/04/20160413odaimokuni.html
- 写真:
- なし
- 記事
- お題目に終わったかつての政権の「コンクリートから人へ」と異なり、こちらは実態を伴ったスローガンになりそうだ。林業や木材関係者が熱い視線を送る「コンクリートから木へ」のパラダイムシフト▸国交省は1日、【CLT】という木質構造パネルを用いた一般的な設計方法に関して建築基準法に基づく告示を公布した。基準に拠れば、これまで鉄筋コンクリートや鉄骨造でなければ建てられなかった高層ビルが木造建築で建てられることになる。「ツーバイフォー構法以来、40年ぶりの新たな木造建築の制度化」と関係者は胸を躍らせる▸CLTとはCross LaminatedTimberの略で、ひき板を並べた層を、層ごとに直交するように重ねて圧着した大判の木質パネル。繊維方向が直交しているので寸法変化が少なく、コンクリートに匹敵する強度もあるという。高層建築の耐力壁や床材として用いれば大量の木材利用につながり、林業の再生とそれに伴う山林や中山間地域の荒廃を止める方策として期待されている▸新国立競技場でも話題になっているように、建築における木への回帰が色濃くなっている。デジタル化の行き過ぎがアナログへの揺り返しを生むように、「温かみ」への希求が底辺に流れている。乾式・ビニールクロスにはない湿式・塗装が持つニュアンスでもあ
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