v10.0
- ID:
- 44312
- 年:
- 2019
- 月日:
- 0319
- 見出し:
- 赤城山マツ枯れ対策…前橋市 スギ、ヒノキに転換
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- https://www.yomiuri.co.jp/local/gunma/news/20190315-OYTNT50000/
- 写真:
- なし
- 記事
- 前橋市は、赤城山南麓の民有林で深刻化しているマツ枯れ被害の対策に乗り出す。放置すれば雨水を土壌にためる機能が低下して土砂災害が起きたり、木が倒れたりする危険性が高まる。市は2019年度に国からの配分が始まる「森林環境譲与税」を財源に、被害が確認されたマツを伐採し、21年度から段階的にスギやヒノキ林に転換していく方針だ
市赤城森林事務所によると県内の山林ではスギが目立つが、赤城山麓はマツが多いという。火山灰が降り積もってできた「関東ローム層」で土壌がやせているものの、マツの生育には適しているからだという。江戸時代末期、雨水を吸収して水源を保つ涵養かんよう林として植樹されたことも理由のようだ
ただ、赤城山南麓では30年ほど前から松食い虫による被害が目立ち始めた。財源の捻出などが課題となり、民有林までは手が回っていなかったが、国の創設した森林環境譲与税が民有林整備を柱としたことから、対策にめどがついた
市は19年度、赤城南麓森林組合が経営計画を立てている民有林を対象に被害状況を調査し、対策に乗り出す区域を確定させる。この費用として当初予算案に312万円を盛り込んだ
20年度には森林所有者の意向調査を行い、マツの伐採や、木材として売り出す際の価格がより高いスギやヒノキへの転換について意見を聞き取る予定だ
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