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- ID:
- 44153
- 年:
- 2019
- 月日:
- 0305
- 見出し:
- 樹木医が判定 香嵐渓保護 衰退木を間伐
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- https://www.yomiuri.co.jp/local/aichi/news/20190227-OYTNT50047/
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 紅葉の名所として全国的に知られる豊田市足助町の香嵐渓について、同市が計画的な保護活動に乗り出す。27日からは試験的にモミジ45本を含む61本を間伐する。(黒岩宏行) 市は昨年度、飯盛山を中心に、約1400本のモミジをはじめとした樹木について調査し、衰退した木か、育ちの良い木かを樹木医が判定した。今回の間伐は見た目の生育具合にとらわれず、この判定を基に計画的に行う
特に密集した植生のモミジなどが成長不良となっていることが調査によって分かり、長期間にわたって健全に育成するには、551本を間伐する必要があり、このうちモミジは394本になると結論づけた。今回の間伐に先立ち、市は21日、老木化が目立つ巴川沿いに、高さ約4・5メートルのイロハモミジ6本を植樹した
香嵐渓の紅葉は、約400年前の江戸時代に、足助のシンボル「飯盛山」にある香積寺の住職が参道にモミジと杉を植えたのが始まりとされている。大正時代に地元の人たちが協力して大がかりな植樹をし、その後も周辺整備を続けて全国的に知られる紅葉の観光名所になっている
最近10年では、2007~12年度に約500本の杉やヒノキなどを間伐した。香嵐渓内を流れる巴川両岸の散策路を中心に、14年度からは衰退したモミジの伐採や枝切りなどを続けてきている。しかし、植生全体に対して、樹木医が生育具合を判定したことはなかった
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