v10.0
- ID:
- 43629
- 年:
- 2019
- 月日:
- 0108
- 見出し:
- カエデからシロップ作り 長浜の団体、サポーター募集
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元URL:
- https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201901/20190104_13025.html
- 写真:
- なし
- 記事
- 長浜市北部のカエデから採取した樹液でメープルシロップを作る「ながはま森林マッチングセンター」(長浜市木之本町)が、樹液の回収をボランティアで手伝う「メープルサポーター」を募っている。「伐(き)らない林業」として注目されるシロップ作りを通し、森林資源の活用へ関心を持ってもらいたい考えだ
作業は、カエデが樹液を出す今月下旬~三月上旬の平日を予定。サポーターはスノーシューをはいて同市西浅井町の山に入り、樹液がたまった重さ数キロのタンクを担いで下山する。往復約四キロで、一回の作業は四時間ほどの見込み。サポーターはリスト化され、センターが必要に応じて協力を依頼する
市や地元の森林組合、企業などで運営するセンターは昨季初めて、地元産の「ながはま森のメープル」を商品化。センターや地元の第三セクター「西浅井総合サービス」の職員ら数人が中心となり、樹液の採取や煮詰める作業を担った
昨季は地元レストランで約百個(一個二十五ミリリットル入り、千円)を販売したところ、わずか一カ月で完売。国産メープルシロップは珍しく、多くは観光客が購入したという。今季は、昨季より十本多い三十本の木から樹液を採取する。商品は三月、東京・日本橋の県アンテナショップ「ここ滋賀」で三日間限定で販売する計画もある
現状では樹液を煮詰める際のガス代が高くつき、採算はほぼ度外視の事業だが、シロップ作りを「人が森に入るきっかけ」と位置付けて継続。シロップ作りを一から学べる一泊二日の「週末林業体験」を企画するほか、昨季に続いて単発の樹液採取ツアーも催す
..