v10.0
- ID:
- 35207
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0402
- 見出し:
- 樹木101種の特徴、用途紹介 弟子屈の編集者・西川栄明さん出版「幅広く活用を」
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/articles/20160402/ddl/k01/040/241000c
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- ん(60)が「種類・特徴から材質・用途までわかる 樹木と木材の図鑑 日本の有用種101」(創元社)を出版した
西川さんは2014年、国内外235種の木材を加工面の木目や硬さ、色、においまで分かりやすく解説した「原色・木材加工面がわかる樹種事典」(誠文堂新光社)を出版。学術専門書にはない、豊富な写真で分かりやすく想像力を刺激する、新しい視点の事典として高い評価を受けた。木の研究者は木材になった後について、木材の専門家は木材になる前の立ち木についてそれぞれ知らないことが多いと聞き、今回は木材だけでなく、生えている木の状態から木工品になるまでの全ての過程を取り上げた図鑑に仕上げた
国内で木材として使われてきた101種類について森林や資料館、工房など全国各地で取材。葉や樹皮を含む立ち木、色や木目が分かる木材、それを使った家具や道具、建造物など600点余りの写真に、似ている種との見分け方や特徴、用途などの解説を加えた。樹種事典に続き、北海道大の小泉章夫教授が監修した
ヒノキやケヤキなどなじみの種だけでなく、沖縄で漁師の水中眼鏡の枠として重用されてきたモンパノキといった地域固有の特殊な用途のものも載せた。道内で生えている木や道内の作家が作った木工品、台風で倒れた北大のポプラを使ったチェンバロなどの話題もちりばめた。靴の木型には、アサダではなくミズメが使われていたことなど、既刊の専門書とは異なる記述も盛り込んだ
西川さんは「今までにない図鑑で、市民から自然観察のガイドや木工・林業関係者などの専門家までいろいろな方に活用してほしい」とアピールしている
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